内容説明
フィラーがプラスチック、複合材料を変え、市場を拡大している。フィラーの高性能化、制御技術が進展するにつれ、プラスチックあるいは複合材料の種類が増えるとともに機能が大きく向上したことが大きな要因。本書では、フィラーの基礎知識と機能、複合化に必要な界面の制御技術、複合化効果と応用の三編に分けてやさしく解説し、理解度を高めている。
目次
第1編 フィラーの基礎と機能(フィラーの基礎;フィラー各論;フィラーによる高分子の補強 ほか)
第2編 フィラーの表面改質と複合界面制御(フィラーの表面改質;複合材料の界面制御)
第3編 フィラーを活用したプラスチック複合材料(プラスチック複合材料の基礎技術;フィラーとプラスチック複合材料物性の関係;フィラーを活用した機能性複合材料 ほか)
著者等紹介
相馬勲[ソウマイサオ]
1960年静岡大学工学部工業化学科卒業。1961~1995年大阪工業技術研究所において、炭素繊維、複合材料、フィラーの開発研究に従事。その間、フィラー研究会設立(元フィラー研究会会長)。1995年~2002年京都工芸繊維大学(客員教授、非常勤講師)、RSP事業(科学技術振興事業団)新技術コーディネータ。2002年~滋賀県、和歌山県技術アドバイザー他。工学博士
永田員也[ナガタカズヤ]
1954年兵庫県生まれ。神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。昭和電工株式会社川崎樹脂研究所を経て、1990年より岡山県工業技術センターに勤務、現在、材料技術部有機材料研究室室長。主として「フィラー充填プラスチック・ゴム複合材料に関する研究」に従事。中国地域公設研究機関研究実績賞、日本接着学会論文賞ほか4件を受賞。日本接着学会評議員、日本ゴム協会編集委員など。理学博士
野村学[ノムラマナブ]
1951年山口県生まれ。1978年九州大学大学院工学研究科修士課程修了。同年出光興産入社、出光石油化学商品開発研究所、樹脂研究所を経て、現在同社樹脂テクニカルセンター・主任研究員。主として「ポリオレフィンを中心としたプラスチック複合材料の開発」に従事。複合材料界面シンポジウムで技術賞受賞。複合材料界面科学研究会理事。フィラー研究会運営委員。出願特許300余件
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