内容説明
たまたま落っこちてきた子猫を、優しいばあさんは“たまたま”と名付けてかわいがっていました。ところが、隣のばあさんが…
著者等紹介
倉本美津留[クラモトミツル]
1959年、広島県生まれ、大阪府育ち。放送作家。また、ミュージシャンとしての顔ももつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶち
97
ある日 “たまたま”やってきた、青い色の子ネコ。高い塀に囲まれた屋敷に住むおばあさんは、ネコを追い払ってしまいます。隣のおばあさんは、ネコに「たまたま」という名をつけてかわいがります。いじわるばあさんをこらしめるネコの話かと思いきや、いじわるばあさんが心を入れ替えちゃう、すごくいい最後でした。懐かしさを感じるタッチの絵で、登場人物がとてもコミカルに、のびやかに描かれているのが魅力的です。リズミカルな文章で、人の幸せをねたむ気持ちから解放されたときの自由な気持ちがとても素敵に表現されています。2019/03/29
鱒子
67
にゃんにゃんにゃん日。図書館本。「シャキーン」でお馴染みのお二人の絵本。倉本さんの文章はとてもリズムがよく軽快。いぬんこさんの躍動感のある絵はユーモアたっぷり。ねこの名前が「たまたま」なのでこのタイトルなのですが、ちゃんとオスであることが分かる絵になっています。2019/02/22
yomineko@ヴィタリにゃん
63
読み友様からのご紹介本です📚たまたま=ωじゃなくて?え?あ、たまたまやって来た猫のたまたま。偶々ね!なるほど!お江戸の世界を絢爛豪華に彩る色彩がとても素敵でした!2023/06/07
yumiha
30
おっ、この色彩やタッチは『おかめ列車』と同じ。いぬんこさんの絵だね。まるで昭和の雑誌の表紙のような感じがクセになるわぁ。お話は、いじわるばあさんがエエもんばあさんをいじめる、つまり『花咲かじいさん』のおばあさん版ちゅうとこかな。展開も結末も違うけど。「たまたま」サイコ~!2019/04/05
たまきら
24
いや、たまたまのたまたまがですよ、自分をドキドキさせてですね。オタマさんは大笑いででしてね。最後が宇宙的な展開なんですがね、すっごく面白かったそうです。この人の絵だとドラマ感スゴイ!2019/01/08