出版社内容情報
あいうえおの木には文字たちが暮らしていました。ことば虫に教えられ、風にふきとばされないように、大切な言葉を作ることに…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
252
レオ=レオニ・作。文字から言葉へ。そして、言葉から文に。ある意味ではとっても神秘的なお話なのだけれど、最後の「だいとうりょうのところさ」は残念。パステルカラーの絵もレオニらしさに溢れ、生命感に満ちている。お話としてだけ読むこともできるし、バラバラな文字をつなぎ合わせて言葉を作ることもできる。さらに文へと発展することも。もちろん、文字と言葉の不思議を感じることができるなら、それだけで十分。というよりは、それこそが本書の核心かも。2025/07/25
やすらぎ
162
言葉は一文字が紡がれてできているもの。アリが教えてくれる。や、さ、し、さ。やさしさや思いやりはみんなが求めているもの。せ、ん、そ、う。誰も求めていないもの。ハチは教えてくれる。あいうえおの木には文字が宿っていて、バラバラでは強風に飛ばされてしまうけど、みんなでつながれば単語になり、文章になり、言葉は力に変わる。レオ・レオニの名作。小枝のイモムシは言葉を並べて考えている。あらそい、いじわる、いらないもの。あおぞら、へいわ、はっぱ。大切なもの。はっぱはみんなのもの。みんなあおぞらのしたでへいわをねがっている。2025/03/23
☆よいこ
71
絵本。あいうえおの木には文字たちが住んでいた。お気に入りの葉っぱにひと文字づつつかまっていた。だけど風が吹いて多くの文字が吹き飛ばされた。残った文字はおびえて縮こまっていたが、ことばむしが文字をつなげて言葉をつくることを教えた。短い言葉がたくさんできた。つぎに毛虫が来て、文を作ることを教えた。意味のある文ができた。▽できた文はとてもいいけど、オチがいまいち。読み聞かせ5分2021/09/14
とよぽん
52
平和のつどいで展示されていた。タイトルと表紙から平和の絵本とは分からなかったが、レオ・レオニ作、訳は谷川俊太郎さん。さすがだ。色が美しく、シンプルな絵だ。「スイミー」を思い出す。たくさんの葉っぱに乗って、文字(ひらがな)たちが・・・。平和の絵本だった!2025/07/23
HIRO1970
52
⭐️⭐️⭐️子供と一緒に読みました。2016/04/29