出版社内容情報
自分の色がないことに悩むカメレオン、ある日もう一匹のカメレオンに出会って、すばらしい答えを見つけます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
162
皆それぞれの個性がある。それはかけがえのないものなのに、集団の中では見失ってしまうことがある。後向きに捉えれば埋没、前向きに捉えれば協調。じぶんだけのいろを理解できれば上手に付き合っていけるのかな。カメレオンは考える。ゾウの色はゾウのもの。葉っぱの色は葉っぱのもの。春の色は春のもの。じぶんのいろが分からない。カメレオン同士集まれば何色になれるのかな。誰色にも染まれるって凄い才能なのに、それでも不安になってしまうことはある。目を閉じても合わせられる能力はあなただけのもので、実は皆の憧れの存在でもあるんだよ。2025/02/24
馨
144
ネットで取り上げられていたので読了。確かに、カメレオンくんたちは周りの色に染まっていくので自分の色を持たない。私から見ると、何の色にでも染まれて臨機応変に対応出来る羨ましいぐらいの存在なのですが、張本人は自分の色を持ちたいと思っている話。大切な人を見つけ、その人に染まることの幸せ。最後のドット柄のカメレオン可愛いな。2018/04/15
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
117
【自分の色】を持たないカメレオン。自分の色を持ちたいカメレオン。周りの色に同化してしまう体質にうんざりして、彼は一計を講じます。〈葉っぱの上でじっとしていれば緑色でいられる〉。でも、秋がきて葉っぱが紅葉すると……。他人と違う自分の【個性】を受け入れるのは、独りぼっちでは難しい。でも、二人なら勇気を持てるかも。美しくて、とっても深い。2015/03/22
紫綺
112
じぶんらしさって何だろう?じぶんらしさを教えてくれるカメレオンのステキなお話。2013/01/12
MI
87
スイミーで知られるレオ🟰レオニの絵本。金魚は赤、ゾウは灰色、ブタはピンクとその動物の色がある。だけど、カメレオンは違う。草むらにいれば緑、トラの上に乗ればしま模様。でも自分たちの色って持てないよね!?自由に変われるカメレオンが逆に自分だけの色を持っていないことをなげく。面白い。考えさせられる絵本2023/09/09