内容説明
“代数学の父”が残した不朽の遺産の翻訳と研究。
目次
第1部 序論(ディオファントス:人と作品;クスター・イブン・ルーカー:人と作品;ディオファントス『算術』ギリシア語版 ほか)
第2部 和訳(『算術』第4巻;『算術』第5巻;『算術』第6巻;『算術』第7巻)
第3部 付録(アブー・カーミル『ジャブルとムカーバラ』第3巻;シノプシス;他問題との関連箇所 ほか)
著者等紹介
楠葉隆徳[クスバタカノリ]
1952年生まれ。東京理科大学理学部数学科卒業、東京大学大学院理学系研究科科学史科学基礎論専攻博士課程単位取得退学、ブラウン大学Ph.D.(History of Mathematics)。2019年4月より大阪経済大学名誉教授。専門はインド・アラビア科学史
徳武太郎[トクタケタロウ]
1996年生まれ。広島大学文学部人文学科卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。2024年9月よりフランス国立科学研究センター(CNRS)・SPHERE研究所ポスドク研究員。専門はインド学、数学史、科学史。受賞:第5回中村元東洋思想文化賞松江市長賞(中村元記念館東洋思想文化研究所)、卒論OPEN AWARD 2021優秀賞(株式会社知財図鑑)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mft
4
ディオファントスの「算術」は元13巻あった内ギリシャ語の写本として伝わったのが6巻アラビア語写本で伝わったのが4巻、重なりはないそうである。フェルマーが欄外に書き込みをしたのはギリシャ語からラテン語に翻訳されたバシェ版。この本はアラビア語写本の逐語訳。内容は不定方程式の解法集で中学生でも分かる式変形ばかりだが、訳注の現代的表記を見ないとなかなか理解は困難であり、現代人で良かったと思う2025/10/14
kinaba
1
いやはや確かにこれを見れば x^3+y^3=z^3 について余白で考察したくもなる、というほどの怒涛の代数方程式。ディオファントス本人も絶対3年は考えていたに違いないがどんな風に考えていたのかな。2025/09/14




