目次
第1部 多変数の微分積分学講義(偏微分の形式的扱い;接平面・極値問題;高階偏導関数;累次積分;重積分 ほか)
第2部 関連事項補充(一様微分可能性について;微分法の平均値定理;最大最小問題補充;包絡線の実例;多変数のベキ級数 ほか)
著者等紹介
一松信[ヒトツマツシン]
1926年東京で生まれる。1947年東京大学理学部数学科卒業。1954年理学博士(旧制)。1952年より1989年まで、立教大学助教授、東京大学助教授、立教大学教授、京都大学(数理解析研究所)教授を経て1989年京都大学定年退転、京都大学名誉教授。東京電機大学(鳩山校舎)教授。1996年同上客員教授、2004年退転。1994年‐2003年日本数学検定協会会長(現在名誉会長)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MAT-TUN
3
2011年出版。まさか一松先生の新作が出版されるとは考えていなかった。なんという数学への情熱!(先生は1926年生の85才)重積分の理論の一部として線積分と面積分とを併せて学習させるというのは慧眼だと思う。たしかに現在の大学でのカリキュラムではベクトル解析の一環として線積分らを学習し、一方重積分と関連付けが薄い。一松先生の本はやっぱり面白い。解析学序説(1960年:初版本)も、フランスでは円周率をどう語呂合わせで覚えているのか、和算の関流の奥義「円理乾坤巻」に何が書いているのかなど面白い話題が豊富だった。2012/07/13