内容説明
私たちが現在学んでいる数学は、古代ギリシアに生まれ、ヨーロッパで育った数学です。実は、アラビアやインド、さらに中国や江戸時代の日本ではぐくまれていた非ヨーロッパ的な数学もあるのです。本書は、現在は消え去ってしまったこれら非ヨーロッパ起源の数学や、ヨーロッパ系の数学・数学者たちの苦心のあと、社会とのかかわり、フランス革命やナポレオン時代の数学者たちの生きざま、若くして死んだアーベルやガロアの生涯、などについて述べ、最後に、いろいろな箇所に現れる話題(テーマ)を集めて解説して、この数学史の横糸としました。
目次
幾何学のおこり
大昔の数学
賢人ターレス
ピタゴラスと幾何学
数とピタゴラス
学問の発生
三大難問
プラトンのアカデメィア
幾何学原論
技術家アルキメデス〔ほか〕