愛の労働あるいは依存とケアの正義論 (新装版)

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愛の労働あるいは依存とケアの正義論 (新装版)

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784768479964
  • NDC分類 367.2
  • Cコード C0010

出版社内容情報

子育て、障碍者介助、病人や高齢者介護など、主に女性たちが担ってきた依存者へのケア労働は、これまで平等や自由の構想の外に置かれてきた。
重い知的障碍を持つ娘との生活を送ってきた哲学者キテイが、女性たちの経験を包摂する真の男女平等はいかに実現されるかを問い、ケアを受けること/与えることを社会の核としてとらえ新たな平等の地平を切り拓くケア倫理の名著、邦訳新装版。

内容説明

米国のフェミニスト哲学者キテイは重い知的障碍を持つ娘との生活の経験から、ロールズの正義論を大胆に批判し、依存者のケアを担う女性たちの経験を包摂する真の平等はいかに実現されるかを問い、公正でケアの行きとどく社会への道しるべを提示する。ケア倫理の名著、邦訳新装版。

目次

第1部 愛の労働―依存は何を要請しているのか(依存と平等の関係;脆弱性と依存関係の道徳)
第2部 政治的リベラリズムと人間の依存(平等の前提;社会的協働の恩恵と負担)
第3部 みな誰かお母さんの子どもである(政策とケアの公的倫理;「私のやり方じゃなくて、あなたのやり方でやればいい。セーシャ。ゆっくりとね。」―個人的な語り;違いのある子どもへの母的思考)

著者等紹介

キテイ,エヴァ・フェダー[キテイ,エヴァフェダー] [Kittay,Eva Feder]
ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校名誉教授。グッゲンハイム・フェロー(2014)。アメリカ哲学会東部支部会長(2015‐16)。専門は、西洋哲学、フェミニスト倫理学、社会思想

岡野八代[オカノヤヨ]
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は、西洋政治思想、フェミニズム理論

牟田和恵[ムタカズエ]
大阪大学名誉教授(人間科学研究科)。専門は、社会学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bevel

4
主なアイデアとしては、依存労働者(=ケアする人)の感情が非自発的なものであること、ケアする人のケアを含めた平等の構想が必要とされること、平等の考え方に関しては、センに近いことという感じかしら。あとは、ロールズの詳細に関する批判はまあそうねという感じで、「ドゥーリア」以上になかなか踏み込んでくれないのはさみしいなとか。三部作のうちの第一作目みたいだけど、なんとなく二作目以降は主題が違いそうな気がするなあとか。 2024/08/05

nazukenta

0
依存労働という言葉が新鮮だった。というのもピンとくることが私のよく知る知人に現在進行形だったから。夫が大病で自宅看護している。65歳になるまでは指定された病気以外はショートステイや訪問介護に繋がれない。二人の両親はもういない。兄弟にも諸事情で頼れない。実の娘は遠方で赤ちゃんを育てている。八方塞がりの依存労働者側はこのような場合好きなことに没頭する時間はない。仕事に全力を振り向けて経済的に潤うこともできない。まもなく老齢期の前につらい。結婚は入ってきたドアから出ることはできないという一例を身に染みて感じた。2025/04/12

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