出版社内容情報
回復するには、患者自身が病気のことを知ることが大切だと著者は言う。「薬は治療の主役ではありません。治療の主役はあなたです」。
町医者として診療のかたわら、そして診療から引退した後も、精神障害の患者さんやその家族と生活の場で共に語り合い、学び合ってきた著者が、患者さんやケアする家族に向け、毎月書き綴ってきたニューズレターをまとめた。統合失調症という病について、精神科の治療の歴史について、統合失調症になったときの対処法、精神科医療は患者を回復させるためにどうあるべきか、などをわかりやすく説明する。
内容説明
統合失調症は回復する病気です。回復するには、患者自身が病気のことを知ることが大切だと著者は言います。「薬は治療の主役ではありません。治療の主役はあなたです」。町医者として診療のかたわら、そして町医者を引退した後も、精神障害の患者さんやその家族と生活の場で共に語り合い、学び合ってきた著者が、患者さんやケアする家族に向け、書き綴ってきたニューズレターをまとめました。統合失調症という病について、精神科の治療の歴史について、統合失調症になったときの対処法、精神科医療は患者を回復させるためにどうあるべきか、などをわかりやすく説明します。回復に向けた養生のヒントと励ましの一冊です。
目次
第1章 統合失調症は回復する病気です(人間だけが患う、人間的な疾患;統合失調症はこころの病気か、脳の病気か ほか)
第2章 統合失調症になったら(幻聴や妄想だけが、治療の標的ではありません;睡眠がしっかりしていれば、精神は大丈夫 ほか)
第3章 統合失調症の養生法(夢と希望を抱いて、明るく生きよう;生きる目的がはっきりすると強くなれます ほか)
第4章 統合失調症の薬のはなし(初回処方は、単剤で少量からが原則;精神科の薬物療法は対症療法でしかない ほか)
第5章 回復のための精神科医療へ(先生、あなたは患者さんに信頼されていますか;先生、ゆっくり話を聴いて下さい ほか)
著者等紹介
乾達[イヌイススム]
1935年静岡県生まれ。1962年、日本医科大学卒業。東京医科歯科大学病理学教室、長野県佐久総合病院内科、青梅市立病院内科勤務を経て、1970年、父・蕃から乾医院(静岡市)を引き継ぐ。1979年、清水地域医療研究会が発足。1987年、精神障害者の生活支援活動を始め、1997年、精神障害者の憩いの場「ワークステーション・どんぐり」を開設。2000年、NPO法人「精神障害者生活支援よもぎ会」設立。2012年3月、診療から引退。その後も、「よもぎ会」の活動を継続している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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