出版社内容情報
戦後つくられた「教育勅語」のさまざまな口語訳を徹底比較。誤訳の来歴を明らかにする、他に類を見ない「教育勅語」史。戦後作られた「教育勅語」の口語訳の中から、広く流布しているものや特徴的な訳を選び、原文と逐条的に比較することで、何がどのように別の言葉に置きかえられ、何が訳されていないか、こうした“誤訳”によって何が語られているのかを明確にした。教育勅語の成立から失効に至る経緯をはじめ、戦後の教育勅語をめぐるさまざまな発言や事件をふまえ、“誤訳”の来歴と戦後の教育勅語評価の本質に迫る、他に類のない教育勅語の戦後史である。
少し長いまえがき──教育勅語「口語訳」の怪
第1章 教育勅語とは?
第2章 教育勅語とその口語訳を読む
第3章 「国民道徳協会訳」の来歴と流布
第4章 教育勅語の失効をめぐって
第5章 「教育勅語的なるもの」への欲望
〈附録1〉教育勅語の主な口語訳
〈附録2〉戦後の教育勅語関連文献目録
長谷川 亮一[ハセガワ リョウイチ]
著・文・その他
内容説明
口語訳は“誤訳”だらけ!?「朕」、「我ガ臣民」、「国体」、「天壌無窮ノ皇運」、等々はどこへいった?戦後つくられた「教育勅語」のさまざまな口語訳を徹底比較。誤訳の来歴を明らかにする他に類を見ない「教育勅語」史。
目次
第1章 教育勅語とは?(教育勅語を賛美する人々;教育勅語と国体論 ほか)
第2章 教育勅語とその口語訳を読む(教育勅語の読解にあたって;凡例 ほか)
第3章 「国民道徳協会訳」の来歴と流布(佐々木盛雄と国民道徳協会;神社界の教育勅語キャンペーン ほか)
第4章 教育勅語の失効をめぐって(教育勅語が失効するまで;失効をめぐるいくつかの問題)
第5章 「教育勅語的なるもの」への欲望(教育宣言制定論の歴史;教育勅語の幻想と実像)
著者等紹介
長谷川亮一[ハセガワリョウイチ]
1977年千葉県生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科(日本研究専攻)修了、博士(文学)。日本近現代史専攻。現在、千葉大学大学院人文公共学府特別研究員、東邦大学薬学部・千葉大学文学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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katoyann