内容説明
終戦から40日後の1945年9月26日、豊多摩刑務所に拘留されていた哲学者・三木清は解放されることなく無念の死をとげた。三木の疎開先から見つかった未完の原稿「親鸞」は、彼の死の翌年にその理不尽な死への怒りとともに、唐木順三によって『展望』創刊号(筑摩書房)に掲載された。三木は親鸞の思想をどのように読もうとしたのか。ここに遺稿「親鸞」を日本思想史家による解読とあわせて復刻する。
目次
序 遺稿「親鸞」から三木清を読む
1 親鸞
2 死について(『人生論ノート』より)
3 孤独について(『人生論ノート』より)
4 宗教について(『手記』より)
附録
結語 三木の死と遺稿「親鸞」の生命
著者等紹介
三木清[ミキキヨシ]
1897年、兵庫県生まれ。京都帝国大学哲学科で西田幾多郎に師事。1922~25年までドイツに留学し、リッケルト、ハイデガーに学ぶ。帰国後、1930年に法政大学教授を辞してからはジャーナリズムで活躍。哲学、社会評論、文芸批評などで新聞・雑誌に健筆をふるう。1945年3月に検挙・拘留され、敗戦から40日後に獄死。享年48歳
子安宣邦[コヤスノブクニ]
1933年生まれ。日本思想史家。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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