内容説明
本書でビースタは、成果主義時代の教育についての議論が、効率や効果についての技術的で管理的な議論に置き換えられており、エビデンスがよい教育に結びついていないことを明らかにする。さらに、よい教育とはなにかという問いに向きあうことが何を意味するのか、アーレント、リンギス、ランシエールらを参照しながら教育の倫理的、政治的、民主主義的次元への展望とともに詳しく示す。日本の教育の民主主義的発展にとっても重要な示唆を与える、教育関係者必読の書。
目次
第1章 教育は何のためにあるのか?
第2章 エビデンスに基づいた教育―科学と民主主義のはざま
第3章 教育―説明責任と応答責任のはざま
第4章 中断の教育学
第5章 デューイ以降の民主主義と教育
第6章 教育、民主主義そして包摂の問題
著者等紹介
ビースタ,ガート[ビースタ,ガート] [Biesta,Gert J.J.]
1957年、オランダ生まれ。ライデン大学で学位取得後、イギリス・スターリング大学ほか、オランダ、ルクセンブルク、ノルウェー等多くの国で教授、客員教授を歴任し、現在、ロンドン・ブルネル大学教育学部教授
藤井啓之[フジイヒロユキ]
1964年生。広島大学大学院博士課程後期単位取得退学。修士(教育学)。愛知教育大学勤務を経て、日本福祉大学教授。専門は、教育方法学(生活指導論、道徳教育論、ドイツの暴力防止教育など)
玉木博章[タマキヒロアキ]
1983年生。愛知教育大学大学院修士課程修了。修士(教育学)。中学・高校での勤務を経て、愛知県立総合看護専門学校、医系予備校講師。専門は、生活指導論、若者文化論など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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