内容説明
震災と原発事故後の授業はどうあるべきか?津波で友だちを流された保育園児の言葉、「お家へ帰らないで!って言えばよかったじゃん」という問いかけに教育はどう応えるか。本書は、リスク社会論から教材と授業をとらえかえし、切実な経験や状況を背負った学びをつくり出す試みである。従来の独断的原発教育から脱却した授業プラン「原子力発電と放射能の危険性」収録。想像力をもって大震災を考え、声を聞き、問いかける教育実践のための授業論。
目次
第1章 リスク社会における授業づくり
第2章 子どもの階層化リスク
第3章 原子力発電・放射線教育のアーティキュレイト―原子力村支配下の教科書と副読本とこれから
第4章 原発の論争点・到達点の学び方
第5章 自律した授業プランづくりということ
第6章 授業プラン:原子力発電と放射能の危険性
第7章 心に染みる学びへ―対象認識と関係認識
第8章 リスク社会の教材研究へ
第9章 超歴史的読みから状況的読みの構築へ
第10章 物語りのある授業、争点のある授業
著者等紹介
子安潤[コヤスジュン]
国立大学法人愛知教育大学教授。専攻は教育課程・教育方法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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