内容説明
いまだ解決しない「慰安婦」問題。「国民基金」をきっかけに分断され停滞した運動…。残された時間も少ないなか、何とか状況を打開したいという思いを抱き、解決の糸口を求め議論が交されたシンポジウム全記録。
目次
1 開会の挨拶―アーレントの“世界愛”から照射する東北アジアの和解の条件
2 「国民基金」をめぐる再現の政治学
3 関釜裁判を支援して―原告ハルモニたちとの二〇年を振り返って
4 慰安婦問題二〇年の明暗
5 修復的正義―国民基金が閉ざした未来
6 問題はどこにあったのか―日本の支援運動をめぐって
7 和解の条件―真実とプロセス
8 質疑応答・全体討議
著者等紹介
志水紀代子[シミズキヨコ]
1940年生まれ。追手門学院大学名誉教授。「女性・戦争・人権」学会元代表。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、同大助手を経て追手門学院大学講師・助教授・教授を経て2011年退職。カントの実践哲学から晩年の歴史哲学を経てハンナ・アーレントの政治思想の研究をライフワークにする
山下英愛[ヤマシタヨンエ]
津田塾大学で国際関係学を、梨花女子大学で女性学を学ぶ。博士(国際関係学)。立命館大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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