内容説明
大英帝国の女性たちは、19世紀後半、フェミニズムを追い風に中・高等教育を獲得し教師となって、男子進学校と同等レベルの、女性による女子教育という領域を切り開いた。さらに植民地拡張の時流に乗って、単身オーストラリアやアフリカなどへ渡っていく。2つの大戦期までの女教師たちの姿を追いながら、彼女たちが女子教育にかけた夢、その光と影を浮き彫りにする。
目次
第1部 女教師の誕生―女性に教育を(女教師を生んだフェミニズムの時代;女子中等学校の設立と女教師の誕生)
第2部 女教師という仕事―社会的地位向上をめざして(女子中等学校発展の頂点―フェミニズムを追い風に;女教師の苦闘―「フェミニズムたたき」のなかで)
第3部 海を渡った女教師―その展開と限界(女教師と「帝国」との親和性;女教師たちの挫折と新たな野望)
著者等紹介
堀内真由美[ホリウチマユミ]
1963年生まれ。近畿大学ほか非常勤講師。大阪女子大学修士課程修了後、公立中学校教諭を経てロンドン大学教育研究所修士課程、大阪大学博士前期・後期課程修了。博士(文学)。イギリス近現代女性史、ジェンダー論専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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