出版社内容情報
現在の栃木県大田原市にあった藩の物語。
下野国北部を支配していた那須氏の重鎮だった大関氏が、小田原攻め参加で豊臣秀吉に所領を安堵された(那須氏は参加せず、改易)。関ヶ原の戦い時は徳川家康の東軍に参加、戦後加増され2万石で黒羽藩の大名となり、明治維新まで大関氏が治めた。幕末期の藩主・増裕は、外様大名ながら幕府の要職を歴任し、若年寄兼海軍奉行に就任。同時に藩政改革も行い、藩の力を強めた。その後の藩主・増勤は戊辰戦争で新政府側に付き、戦功を挙げた。
松尾芭蕉が『おくのほそ道』の旅の中で、知人の俳人を訪ね、黒羽に最も長い期間となる十四日間滞在した。この地は芭蕉滞在時以外も、俳人や文化人を多く輩出している。
現在放送中のNHK朝ドラ「風、薫る」の主人公モデル・大関和(おおぜき・ちか 幕末の家老の娘で「日本のナイチンゲール」とも呼ばれる看護会の偉人)でも話題。
【目次】
内容説明
日々の善行の故か、大関家は転封も改易もなく、明治まで長く続いた。藩主が多くの著書を残し、俳人・歌学者・儒学者・絵師・植林家・教育者たち文化人が活躍した黒羽の地に、多彩な才能が今も生きる。
目次
第一章 黒羽藩体制確立以前 那須氏重臣大関氏、豊臣秀吉・徳川家康のもと大名となる。(那須氏重臣から豊臣大名へ;会津攻めと黒羽城の防備態勢;大関氏の情報収集活動と関山合戦)
第二章 江戸時代の初期~前期の大関氏 家臣のリストラと検地を断行、寛文の領知高を幕末まで守る。(三代藩主大関高増と四代藩主増親の治世;家中払いと給人地方知行制の廃止;五代増栄から七代増興まで;大関家の江戸屋敷)
第三章 大関増備・増業の藩政改革 黒羽版『日本書紀』を出版した大関増業、藩政改革で家臣と対立する。(大関増備の藩政改革への意欲;大関増業による藩政改革;知の巨人大関増業)
第四章 近世黒羽の文化と教育、庶民の生活 松尾芭蕉を魅了した黒羽の地、多くの俳人・文化人が輩出した。(松尾芭蕉の黒羽長期滞在と黒羽の俳人たち;近世黒羽ゆかりの文化人;黒羽藩の教育;黒羽藩領の人々)
第五章 幕末維新期の黒羽藩 幕府最初の海軍奉行大関増裕、幕府の軍制改革の尽力する。(十九世紀後半までの黒羽藩政、百姓一揆と藩主押込め;幕府で活躍した初代海軍奉行大関増裕;大関増裕の死と戊辰戦争;黒羽藩の終焉)
著者等紹介
新井敦史[アライアツシ]
1967年、群馬県富岡市生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科単位取得退学。現在、大田原市黒羽芭蕉の館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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