出版社内容情報
1590年、豊臣秀吉の小田原征伐で北條氏が滅亡。徳川家康が関東に入部、大久保忠世が小田原城主になる。その後阿部氏、稲葉氏の後大久保氏が再び入部、幕末まで治める。東国の要衝として箱根の関所他、江戸への出入りの管理を任されていた。大地震や富士山噴火・飢饉などで藩財政にも苦しんだが、箱根越えの宿場町として、文化・産業も栄えた。二宮尊徳も有名。写真・図版も多数収録!
シリーズ50巻!
下重清[シモジュウキヨシ]
著・文・その他
内容説明
徳川譜代の大久保家、箱根御要害の守衛が第一。城下町小田原で、戦国時代から積み重ねた先祖の武功が、首都江戸の藩屏たる強い自覚を生み出した。
目次
第1章 近世黎明期の小田原藩―元後北条氏領の小田原は家康三河譜代の大久保氏の手により近世化されていく。
第2章 譜代大名稲葉氏による小田原藩政―小田原藩の役割、小田原の城下・領域の基盤は稲葉期に形作られた。
第3章 大久保氏小田原藩政の展開―小田原地域の十八世紀は経験値のない大災害との戦いだった。
第4章 小田原藩領の人びと―江戸に近い土地柄が独自の文化・個性を生み出す。
第5章 大久保忠真の時代―父親、幕閣、家中、領民の期待を一身に背負った忠真。
第6章 幕末維新の小田原藩―幕府を守り、京都を守り、小田原を守る、それが藩屏たるゆえん。
著者等紹介
下重清[シモジュウキヨシ]
1958年(昭和33)、北海道生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程退学、文学博士。小田原市史編さん課勤務などを経て、現在は東海大学文学部非常勤講師、小田原市立図書館嘱託員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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