内容説明
尾張に隣接。天下統一へ駆け抜けた家康の甥水野勝成が立藩、土井家で維新を迎える。外圧に抗し新知識を吸収、創意を凝らし質実剛健、自立独行、明日に飛翔の三河武士、藩校文礼館の知徳兼備の教えは、脈々と今に生きる。
目次
第1章 群雄割拠の西三河―西三河に勢力を張る水野氏。そこには徳川家康の生母於大の姿もあった。
第2章 初代藩主水野勝成―父と衝突して出奔し、十五年間も諸国を放浪した経歴をもつ異色の藩主。
第3章 前期の歴代藩主横顔―水野家から深溝松平、久松松平、稲垣、阿部、本多家と激しく替わる前半期。
第4章 刈谷城と城下町―城下町は海上交通で発展し、東海道池鯉鮒宿は人々の往来や様々な市で賑わう。
第5章 正徳期以後の刈谷藩―三浦家の次に土井家が入封。財政の立て直しと領内での一揆勃発に揺れる藩政。
第6章 幕末から明治維新へ―藩校が成立し学びが高まる一方、家中で対立し混乱の中、瀬戸際で新政府に恭順。
著者等紹介
舟久保藍[フナクボアイ]
昭和47年(1972)生まれ。歴史研究家。第二回奈良日賞受賞(奈良日日新聞社・平成25年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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