内容説明
古代から、豊後中枢府内城下。藩主自ら学問や礼節を重んじ、知らざることを恥とせず、ひたすら真摯に学んだ。この姿勢が領内に広く浸透、洞見鋭く幕末維新の動乱を乗り切った府内魂。これが現代の繁栄の礎となる。
目次
第1章 初期の府内藩―古くは国府が置かれ、大友氏の城下町として栄えたが、近世初期は藩主が定まらず。(古代・中世の府内;藩主がめまぐるしく替わる初期の府内藩)
第2章 大給府内藩の成立と展開―譜代大名大給松平氏による二百有余年の領国経営。(松平忠昭の入部;藩のしくみ;幕府との関係)
第3章 人々の暮らし―倹約に努め、災害にもめげず、特産品の生産に励み、祭りを楽しんだ。(町方の暮らし;村方の暮らし;産業・交通の発達;災害に立ち向かう)
第4章 日田廣瀬家との関わり―藩政改革を担った六代久兵衛の頃から、府内藩と廣瀬家の関係は緊密さを増した。(藩の御用達・廣瀬家;藩政改革と廣瀬久兵衛;教育・文化の興隆を導いた廣瀬家)
第5章 幕末の動乱と藩の終焉―最後の藩主近説は若年寄となり、大政奉還を迎えた。(藩政の動揺;大政奉還から廃藩置県)
著者等紹介
大野雅之[オオノマサユキ]
昭和40年(1965)大分県大分市生まれ。1988年3月、広島大学教育学部教科教育学科卒業。大分県立高等学校教諭を経て、2005年、大分県立先哲史料館主任研究員。2012年、同館主幹研究員(現在)。専門は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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