内容説明
譜代親藩が治めた、東海道の要・桑名。気候温暖、「十楽の津」の繁栄が見事に蘇る。
目次
第1章 桑名藩の創設―徳川四天王の一人、本多平八郎忠勝、桑名へ入り基礎を築く。
第2章 松平越中守の時代(前期)―藩祖定綱(鎮国公)は、家康の異父弟松平(久松)定勝の三男だった。
第3章 三度の転封と松平定信―桑名‐高田‐白河へ、老中松平定信が誕生、「寛政の改革」を断行。
第4章 松平越中守の時代(後期)―「三方お得替え」で再び桑名へ、定永‐定和‐定猷‐定敬と幕末まで四代。
第5章 苦難の時代(一)京都所司代―若き藩主定敬は京都所司代に就任、時代は正に風雲急を告げる…。
第6章 苦難の時代(二)戊辰戦争―江戸‐北越‐会津‐仙台、遂に箱館と藩主定敬の抗戦と流転は続く。
著者等紹介
郡義武[コオリヨシタケ]
昭和15年(1940)三重県桑名市生まれ。平成12年大日精化工業(株)を定年退職。現在上尾市生涯学習指導員、歴史作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ポニョ駅長
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幕末期、会津藩とともに京都守護の重役を担った桑名藩。起源は徳川四天王・本多忠勝であり、以降、松平定信等、譜代・一門支配の要地であったことが窺えます。津藩との確執、戊辰戦争での動向など興味深い内容であり、特に、松平定敬は若くして京都所司代に抜擢されたエリートでありながら、最終的に一兵卒で戦い抜き、上海に亡命するなど、かなり波乱に富んでおり、彼を題材にした本を読みたくなりました。2015/10/22
hr
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本多忠勝が桑名で逝去していたことを改めて文字で目にすると、グッと来る。2018/11/04