内容説明
人情篤く住みやすい。厳しい風土にありながら、不屈の精神で進取の気質に富み、果敢に未来を切り拓く、南部人のルーツを探る。
目次
プロローグ 盛岡藩物語
序 原敬の復讐
第1章 南部氏のおこり―南部氏は平泉の藤原氏を討伐した戦功により、奥州へ移住した。
第2章 盛岡城の築城と藩政の安定―盛岡藩は、利直を経て、重直の時代に安定期を迎えた。
第3章 城下町の形成と武士の生活―盛岡城を中心に「五の字の町割り」によって城下町が形成された。
第4章 城下の人々の生活と文化―城下の町割りが定まり、商人や職人が定住し、文化が形成されていった。
第5章 農民の暮らしと信仰―農民の生活は苦しく、踊りと信仰に救いを求めた。
第6章 藩政の揺らぎと改革―財政の逼迫や飢饉の頻発が藩政改革を必要とした。
第7章 戊辰戦争の敗北と盛岡の人材―「賊軍」盛岡藩は、一方で多くの人材が輩出した。
エピローグ 現代に生きる盛岡藩
著者等紹介
佐藤竜一[サトウリュウイチ]
1958年(昭和33)岩手県陸前高田市生まれ。編集者・作家。東京での編集者・記者生活を終えて、現在は盛岡市にある印刷所で主に郷土出版物の編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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y yoshi (イツモ ホンヲ ハナシマセンデシタ)
4
盛岡は気になっていた藩。どこの藩も大変だな。2019/11/22
左近
2
先祖が盛岡藩士で主家の南部氏とも、かなり薄いけど血縁関係にある。一昨年、盛岡城跡を改めてちゃんと歩いてみて、かつて御先祖様がここを往来していたのかと、感慨深い気持ちになった。それはともかく、十二代藩主:利用の替え玉話が、単なる疑惑じゃなくて事実だったとは!木に登って遊んでる最中に落下したのが原因で死亡とか、間抜け過ぎる…そう言えば、身内が「北上から向こうは伊達衆」と口にするのを、確かに聞いたことがあるなぁ。最近、謡曲と仕舞の稽古をしている自分としては、南部の殿様が作った謡曲『岩手山』を覚えるべきだろうか?2016/07/01
やなせトモロヲ
1
★★★☆☆2022/07/16
ポニョ駅長
0
薩摩の島津氏同様、明治まで奥州の地に根付いた盛岡藩南部氏。 盛岡の地に城を築き、発展する一方で、戊辰戦争で列藩同盟の一翼を担い秋田戦争で善戦するも敗北し、会津・仙台に次ぐ厳罰を受けてしまう。 その敗戦の中から総理大臣を輩出するに至り、北国の人たちの力強さを感じさせます。 中でも、原敬の郷土愛は胸を打ちます。2015/10/10
doublebeko
0
盛岡藩の歴史を知るならオススメの一冊。ちょっと駆け足なところもあるがよくまとまっている。