目次
第1章 再生する外骨
第2章 理想主義(嗤う外骨、怒る外骨)
第3章 進歩主義(新しい外骨、古い外骨)
第4章 遊び主義(面白半分という闘い)
第5章 実利主義、金儲け主義(お金と外骨)
第6章 楽天主義(楽天反骨人生)
著者等紹介
砂古口早苗[サコグチサナエ]
フリーライター。1949年、香川県善通寺市生まれ。新聞・雑誌にルポやエッセーの寄稿記事多数。最近は宮武外骨研究者としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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更紗蝦
11
宮武外骨を紹介する本というよりも、著者が自分の「外骨論」を展開することを目的とした本です。『滑稽新聞』の図版があまりにも少ないせいで、外骨のパロディのアイデアのビジュアル的な面白さが伝わってこないのがとても残念です。単なる想像だけで論じている部分がかなり多く、これといった根拠も示さずに「確信した」「意外である」「~かもしれない」「~はずである」と書かれても、「そうですか、それが著者の主観なんですね」という感想しか出ません。特定の人物に対するレッテル貼りも気になります。(特に小清水マチに対して。)2015/07/04
さて読書の秋が来たよ寺
11
宮武外骨と外骨を取り巻く人を書いた本。編年体の伝記ではなく、その思想や表現、人となりを多面的にランダムに書いてある。朝日新聞の香川版(外骨は善通寺市出身)に連載されたもので、著者の母方の曾祖父が外骨の従兄弟に当たるそうだ。正直、興味の無い部分もちらほらあるが、結構読みごたえがある。山頭火が外骨と南方熊楠のファンだったとは知らなかった。外骨と熊楠が罰金が原因で疎遠になった事も。2013/03/21
辺野錠
4
こういうのは外骨の作ったもののビジュアルが重要だと思うのでそこら辺はもう少し図版があればありがたかった。しかし外骨一人だけではなくその周辺の人々の話があったのは興味深かったポイント。2016/06/09