内容説明
シベリヤ特攻隊帰りの少年が過ごした故郷では…。廃墟のわが家、実母は姉、養父との不和、家出、賭場、中学復学、靴直し、担ぎ屋、リンゴ泥棒、ラブレター代書、実父の仕打ち、鉄道自殺未遂、元中尉、元軍曹との再会、友情、初恋そして失恋、大学受験合格、花街での祝宴…。敗戦後の絶望と希望の青春ドキュメンタリー。
目次
復員―廃墟のわが家
父の家
復学の思い
秋田・毛馬内のボタ餅
リンゴと魚
賭場の見張り
いよいよ復学
「ひょうろく」さんと靴直し
神子田の下宿
趙家の人びと〔ほか〕
著者等紹介
小熊均[オグマヒトシ]
1928年12月岩手県盛岡市に生まれる。1944年3月岩手県立盛岡工業学校三年修了とともに太刀洗陸軍飛行学校に第一期特別幹部候補生として入隊。同年9月満州転属。1945年11月ソ連捕虜として黒河経由シベリア、イルクーツク地区に抑留。1947年5月舞鶴港上陸、復員。10月岩手県立盛岡工業学校四年に復学。1950年4月早稲田大学文学部入学。1954年3月同校卒業。岩波映画製作所勤務。1957年6月同社退社。神奈川県立平塚農業高校初声分校勤務。1968年4月岩手県立雫石高校に転勤。その後、盛岡第一高校(好摩分校・一本木分校)、山田高校を歴任。1985年3月老母介護のため退職し、神奈川県三浦市に転居。1991年8月岩手県滝沢村に移住し、農業に励み、現在に至る
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