内容説明
本書では人と土地、人と水の関わりを書いている。その関わりの通時的考察が本書の第一部である。ここで、私は自由個性社会を措定している。そして、この第一部を与件として、第二部で印旛沼土地改良区の農建連携を取り上げている。たとえば「産官学連携」、この連携という用語は頻繁に耳にするし目にもつく。私が連携をパートナーシップと論文「大区画圃場整備事業の社会的合意形成過程」で規定したのは一九九七年(平成九)年である。それは、連携と共同を区別するからである。この区別は本書全体の課題に関わっている。
目次
第1部 土地と水と人びととの通時的考察―研究の与件として(競い合い意識の展開;日本の村落と人びと)
第2部 農建連携と合意形成―印旛沼土地改良区を事例に(農建連携の合意形成の成立;農建連携の展開)
著者等紹介
宮崎勇[ミヤザキイサム]
1938年、日本大学経済学部卒業。山形大学大学院農学研究科修士課程修了。東北大学大学院経済学部研究生。東京農工大学大学院連合農学研究科博士課程終了
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