内容説明
“粋な旋盤工”小関智弘の現役最後のルポルタージュ。自分の目の高さで、“現場”を見続けて51年、この10年間の町工場の知恵と哲学が収録されている。
目次
町工場巡礼の旅(中国の町工場で;発想豊かなものづくり ほか)
大田区界隈・町工場・旋盤工(町工場―絆が支える“一品料理”;旋盤工 ほか)
日本人の技(職人の工夫と誇り;人びとの心を沸かすからくり人形 ほか)
旋盤工・作家の周辺(ペンだこのない書き手;なぜか“美”の字 ほか)
著者等紹介
小関智弘[コセキトモヒロ]
1933年東京生まれ。高卒後町工場の旋盤工として、2002年まで五十一年間働くかたわら、作品を発表。『大森界隈職人往来』(岩波現代文庫)で第8回日本ノンフィクション賞を受賞
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感想・レビュー
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takao
2
ふむ2023/12/26
風見じじい
1
2002年出版の本です。旋盤工をしながら、町工場の本を書いていた人です。昔、小関さんの講演を聞きに行ったことがあるのですが、町工場によくいる偏屈さはなく、温かい人柄とお見受けしました。この本もその時の印象そのままと思いました。中小企業の良い所、悪い所がありますが、人間的な暖かさを感じさせます。 私としては、悪い所も指摘してほしかったようにも思います。2014/03/31
ヒコ。
0
「巡礼の旅」というタイトルから、レポートものを期待したのでけど、本書は旋盤工で文筆家の著者によるエッセイ。写真も工場の仕組みではなく雰囲気を伝えるだけのものだし。ちと期待はずれ2015/07/03
minato0822
0
「中小企業だから、命がけの経営者でなければだめですよ」との一節があった。 小さな出版社を経営する今の私にグサリと刺さった。 「今のお前は、命がけか?」と問われた。2023/02/02