内容説明
21世紀の科学の主役をになうカオスや複雑系をめぐる多彩なテーマが、わかりやすくそしておもしろく語られている。本書は、学術書の内容を伴った、一般向けの「非線形科学小説」である。
目次
第1章 時空は思ったより小さい
第2章 北京の蝶
第3章 多様な世界の科学?
第4章 宇宙の果ての悪魔国
第5章 質問タイム
第6章 ライフ・ゲームの世界
第7章 人口変動にもカオスがある
第8章 周期3はカオス
第9章 カオスVSコンピュータ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りょうみや
5
たしか初めて読んだカオス、非線形科学の本。約20年ぶりくらいに再読してみた。数式も少なく分かりやすい。今でもこの分野の入門書としてはよいと思える。カオス、バタフライ効果、ジップの法則、ローレンツアトラクタ、フラクタル、ライフゲーム、NP問題など。2016/10/28
kazy0324
2
元から複雑系科学の本は好きだが, これも非常に楽しめた. 2時間弱で読了出来たが, 数式も難しいものは使われておらず, 文系の僕にも分かりやすかった. 特に決定的カオスの記述がとても分かりやすく印象的だった.2015/11/22
Yu-setsu Matsuo
0
現代の科学的な説明の内、予定調和では説明出来ないパラダイム、と云うものを明確に捉えるために「カオス理論」やら「複雑系数学」と云うものがあります。 本来、此はスタンダードと云うより、「一般教養」として、扱われるべき学問領域です。「物理学」の一般教養が在るのと同じく。 此の本は、其の一般書、と云う所で、幾つかある、同系列の本の中では、比較的ユーモラスで、判りやすいものです。 科学的に判っている、「カオス現象」と云うのは、科学の規範を反省する意味でも重要な要素だと思います。
toribird
0
読みやすくて面白かった。2009/11/04