内容説明
金子光晴が残した唯一の対談集。
目次
わが放浪と性、そして悪の愉しみ(野坂昭如)
人生五十年、あとは急降下(寺山修司)
鼎談A感覚・V感覚(田中小実昌;稲垣足穂)
肛門・癩病(レプラ)・細密画(吉行淳之介)
師弟対談なべて浮世は(桜井滋人)
寛かなれ、巴里の空(岸恵子)
男・女・言葉(富岡多恵子)
枯れてから初めて知った男と女のオツな味(田辺聖子)
わが師、わが父(佐藤愛子)
遙けきかな、われらが恋歌(添田知道)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
三柴ゆよし
23
他の人たちも書いているが、稲垣足穂、田中小実昌との鼎談がやばいとしかいいようがなく白眉である。アナルのはなしと死人の悪口ばかりしている。野坂昭如も例によってドイヒーで、主に前立腺とクンニのはなしをしている。おかしいのが猥談と文学談義だと、金子光晴のテンションに明らかな差があるところで、後者となると途端に、「ふむぅ」とか言ってつまらなそうにしはじめる。あと一応現実世界に所属している人たちのはずなのだが、みんな「イィッヒッヒ」「ふぉっふぉっふぉ」などと笑うのが、テープリライトの人ナイスという感じでクソワロタ。2016/11/30
ぞしま
13
数年ぶりに再読。稲垣足穂、田中小実昌の鼎談があいかわらず、ひときわ面白くて、声を出して笑ってしまう。あとは、富岡多恵子のも面白い。最後を飾る西脇順三郎はなんか緊張する。2016/02/27
勝浩1958
6
稲垣足穂氏の出鱈目さは半端じゃないし、田中小実昌氏は私が入社したての頃ふらっと事務所に入って来られたことを思い出しました。ベレー帽がお似合いで、後ろにすらーっとした美女が控えておられました。この一筋縄ではいかないお二人との鼎談はもう爆笑ものです。昔の文士は自分の書きたいものだけを書いているが、今どきの作家はこじんまりとして、読者に媚びた文章しか書いていないような気がします。巻末の清岡卓行氏、西脇順三郎氏各氏との文学の話は格調が高くて素晴らしい対談でした。2014/02/01
kousuke456
1
稲垣足穂と田中小実昌とのお下劣猥談が面白かった。本書を読んでいて一貫して感じられるのは金子光晴という人物のあっけらかんとした正直さだ。吉行淳之介も対談のなかで指摘しているように、自分を含めたすべての人間を同じ地平で見ることができるのは彼が詩人として評価されている一つの要因ではないかと思った。本人は「そうかなぁ」という曖昧な反応で自覚はないようだけど。2012/12/15




