内容説明
殺されるためにのみ生かされている死刑囚。閉された檻の中でどのように生きているのか。
目次
序章 死刑台への道
第1章 朝―長い夜の終わり、そして、きのうの続き
第2章 昼―白茶けた真昼の論理。あるいは、感性の失われた世界
第3章 夜―実の時間と虚の時間、明日なき明日への予告
終章 最後の朝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいろ
6
映画「刑務所の中」みたいな感じを想像してたら全く違った。淡々と読む。…そんな感じ。2014/02/19
湖都
4
とある死刑囚をモデルに、死刑囚の日々の生活を描いた本。筆者が死刑廃止論者なので、「死刑囚の制限された生活は人権無視でひどい」といった論調。好きな本も読めないし、他の人と話す機会もない、とか言われても、「死刑にされるような罪を犯した方がひどいんじゃ?」という気持ちになり、どうも筆者に同調する気になれない。しかも、筆者は冤罪の死刑囚を持ち出してきているので、どうも論点がずれている気がする。死刑囚の生活の哀れさを感情的に説明されるのさえなければ、興味深い本だった。2017/10/26