出版社内容情報
上方文化評論家・福井栄一が、日本各地に眠る地方古典怪異譚を掘り起こす「怪異記」シリーズ第二弾!
『尾張霊異記』ほか東海道に息づく江戸期の異聞奇譚、本邦初の現代語訳。
『全訳 大和怪異記』に続く本書は、名古屋を中心に、東海道五十三次に沿って語り継がれてきた怪談・奇談をたどる古典怪談アンソロジー。
主な原典は、儒者・神墨梅雪(1816―1879)が十九世紀半ばに著した『尾張霊異記』。
各話には、思わず頬がゆるむ小噺や解説を添え、笑いと人情、そして怪異が絶妙に交錯する味わいも本書ならではの読みどころである。
信仰と商い、欲望が幾重にも折り重なった、東海道最大級の宗教都市・尾張――。その都を貫く街道は、もはや単なる道ではなく、人と異界がすれ違う「怪道」として立ち現われる。
旅人たちが往来した街道筋に今なお息づく、狐火、亡霊、不思議な因縁、奇妙な出来事の記憶。
夜の東海道をそぞろ歩く気分で、清新な怪異譚の旅路をどうかお楽しみ下さい。
【目次】
まえがき
東海道怪異記 関連地図
第一章 百万都市 日本橋―武蔵
第二章 霊峰神奈川宿~吉原宿――相模・駿河
第三章 妖路新居宿~岡崎宿――遠江・三河
第四章 境界鳴海宿――尾張
第五章 怪都宮宿――尾張
第六章 神路桑名宿~大津宿――伊勢・近江
第七章 王城伏見宿~三条大橋――山城
出典一覧
あとがき



