出版社内容情報
江戸時代、既に民主主義の紹介に尽力した人たちがいた!
日本では、民主主義は戦後アメリカから入ってきたと認識されることが多く、忠孝の考え方を柱に幕藩体制が続いた江戸時代は、民主主義と縁のない時代と思われている。ところが、江戸時代に既にこの政治システムについて考え、民主主義の概念を日本に紹介しようと尽力した人物もいた。本書では、江戸時代にあった民主主義の萌芽を3人の研究者が描き、それが明治になってなぜ刈り取られてしまったのか考察。欧米の民主主義が、日本の「寄り合い」や全員一致の村落社会の伝統と接合する可能性を探究する。
【目次】
まえがき
第一章 江戸の教育 (田中優子)
第二章 江戸時代に民主主義を考えた人びと (関 良基)
第三章 江戸後期の民主主義概念の輸入と受容 (橋本真吾)
――オランダ地理書の翻訳と〈共和政治〉の成立
第四章 座談会 (田中優子、関 良基、橋本真吾)
あとがき



