出版社内容情報
本書は、近年日本社会を覆っているカルチャーを「サバイバリズム(生存主義)」というキーワードで読み解く、気鋭の評論家・真鍋厚による時事評論集である。
長く続く漠然とした不安と焦燥感。「毎日がしんどい」「未来を考えるだけで気が滅入る」。
私たちはいつから、どうして、こんな時代に迷い込んでしまったのだろうか。
暗雲立ち込める現代社会において、生まれては消費され尽くし、消えていく数々の文化や流行がある。
その一方で、ミニマリズム、FIRE、マインドフルネス、ひろゆき、おひとり様、ソロ活、オンラインサロン、陰謀論、ユーチューバー、推し活……といった新しい価値観は、一過性のムーブメントを超えて、独自のライフスタイルとして私たちの日常に根付きつつある。そこには、社会の気分と欲望が功名にカモフラージュされ、映し出されている。
先の見えない現代社会で、自暴自棄にならずに生きてゆくにはどうすればいいのか。
孤独・不満・不安から生まれる文化をロジカルに分析。「サバイバリズムの時代」をしなやかに生き延びるための生存戦略集!
【目次】
はじめに
第1章 剥き出しのサバイバリズムへようこそ
第2章 サイコパス万歳!
第3章 ソロ活、拡張家族、陰謀論
第4章 人生が「クソゲー化」する社会
あとがき