出版社内容情報
2024年に発行される新しい一万円札の表面を飾る渋沢栄一。彼が生涯尊敬したのが、江戸後期の老中として名高い松平定信である。渋沢栄一はなぜ松平定信に心服したのか?松平定信による「寛政の改革」の中に、「七分積金」制度という非常時に備えた積み立て金があり、明治初期にその活用を任された渋沢栄一は、財政難に苦しむ東京府のインフラ設備を整えた。人足寄せ場に無宿人を集めて職業訓練を行った定信と、福祉施設や大学の創設・運営に深く関わった渋沢。本書では、二人が差し向けた庶民の暮らしへの眼差し、社会事業で果たした貢献を丁寧に紹介する。
内容説明
渋沢栄一が生涯敬愛した松平定信。未来に向けた先駆的で持続可能な政策を次々と実現させた二人の意外なつながりを発掘!
目次
序章 松平定信と渋沢栄一の思想・生き方
第1章 松平定信と渋沢栄一の青少年期
第2章 寛政の改革
第3章 渋沢栄一の大蔵省出仕
第4章 松平定信の福祉政策
第5章 渋沢栄一の福祉事業
第6章 松平定信の文教政策
第7章 渋沢栄一の文教事業
第8章 松平定信の外交政策
第9章 渋沢栄一の国際交流事業
第10章 渋沢栄一の松平定信顕彰事業
著者等紹介
植村美洋[ウエムラヨシヒロ]
昭和31年(1956)生まれ。早稲田大学文学部日本史学科卒。福島県立高等学校、白河市中央公民館勤務。現在、中山義秀記念文学館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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