内容説明
正直に、恥ずかしがらないで!スウェーデンから届いた、学校では教えてくれない自由で安全な性教育。ティーンから大人まで、本当のセックスを知りたい男性へ。
目次
1 自分のこと
2 女の子のこと
3 愛ってなに?
4 リスペクト
5 セックスの基本
6 ストレート?ゲイ?
7 女の子とのセックス
8 男の子とのセックス
9 いろんな種類のセックス
10 こころとからだ
著者等紹介
ペレス,インティ・シャベス[ペレス,インティシャベス] [Perez,Inti Chavez]
スウェーデン・イェーテボリ在住の作家、性教育者。ジャーナリストを経て、平等・セックス・セクシュアリティにかんする問題に専念するようになる。10代の若者向けに学校等で性にまつわる授業や、助産師・教師・政府関係者向けの講義を行なう。男子の性暴力、LGBTQ+、名誉暴力(主に女性に対する慣習的な性暴力)などの問題に取り組む専門家として、スウェーデン政府から任命される。MUCF(スウェーデン青少年市民社会庁)の諮問委員会メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
ティーンズコーナーから。スウェーデン政府から性教育者として任命を受けている、という著者の肩書に心地よい驚きを覚えました。日本にもこういうシステムがあったらいいのに。著者がていねいに男の子がきっと持つであろう性の戸惑いに答えており、同時に女性の視点もたくさん紹介されています。息子がいるお母さんにもいいんじゃないかな。また、訳者の後書きでは日本の文化にも触れられており、日本人男性がもう少しコラムで登場したらもっと面白かったかもな、と思いました。しかし教育がないに等しいのに性交同意年齢が13歳の日本って…。2022/10/28
katoyann
18
スウェーデンの10代の若者向けに書かれた性教育に関する本。マスターベーションの仕方やセックスの仕方まで実践的かつ具体的に書かれている。男子の99%がオナニーをするというのは驚いたが、25%はポルノを好まないという結果も併せて示されているので、自慰がポルノ消費とセットになっているというのが偏見だと分かる。ただ、ポルノによって性に関する誤った知識を得て実行に移すことの危険性も説かれていて、全般的にジェンダーセンシティブな観点に立脚している。同性間の性交渉のハウツーも説かれていて、バランスも良い。面白かった。2023/04/04
Mer
11
読友さんのレビューから。スウェーデンの作家 性教育者の作品だけあって、めっちゃ真面目な内容。日本だと性教育に対して少しオブラートに包んで説明しがちだけど、これは至ってエロ要素なしのどストレートな性教育本。高校生はもちろん、中学生が読んでもいい内容だ。自分の体について、相手について。同性愛に性暴力や病気に妊娠についてなど、とても分かりやすい言葉で説明されている。間違った情報や親の言葉よりこの一冊、我が子にも読んでおいてほしい。自分も相手もリスペクトできる関係を築いてもらいたいからね( ¨̮ )2022/05/18
優
4
スラッシュ・フィクションの例で、『ロードオブザリング』や『ハリーポッター』を例にしているのが面白かった。あとは『ユーリ!!! on ICE』も出てきたりしていたので、作者は日本のアニメがお好きなのかもしれない。にじ〜ずやSHIPの紹介もあったり、日本用にローカライズか書き下ろされている箇所があるのかも。 ノンバイナリーやAセクの説明もあったり、異性愛に限定されていない書き方もあった。同意についてや、恋人は所有ものでないこと、セックスが義務ではないことなども書かれていて良かった。 イラストも好き。2022/05/26
まっつん
3
スウェーデンの性教育的な一冊。 もっと早く読みたかった。性について、現実的にかつ真摯に向き合っていくために必要な考え方を学ぶことができた。 自分の性やそのあり方についてもそうだし、他者に対する性やその接し方も知ることができた。 子供ができても読ませたい一冊。2022/05/10