出版社内容情報
長年、電気業界に身を置いてきた著者が、三・一一に代表されるさまざまな電力事故を契機にエネルギー問題を「自分ごと」として考えるようになった一般市民に向け、問題の本質を説く。電気の供給・需要を通史的に眺めることにより、どのような持続可能な社会が構築できるか、未来にありうべき姿を読者とともに模索する。狛江市民の実践や小田原での実践など具体例も多数収録。
内容説明
災害に見舞われるたびに、さまざまな“闇”をあらわにする電力システム。長年にわたり電力界に尽力してきた著者が、電気技術史を振り返りつつ、市民とともに歩むべき未来を照らす!
目次
第1章 賢者は歴史に学ぶと言うが
第2章 パワーシステムはどのように発展したか
第3章 3.11とは何であったか
第4章 スマートコミュニティを目指して
第5章 パワーシステムをどのように計画するか
第6章 ロードマップをどのように描くか
第7章 明日への第一歩は何処へ
著者等紹介
荒川文生[アラカワフミオ]
技術史研究者。1940年、東京都生まれ。1965年、電源開発株式会社入社。水力建設部送変電課配属(佐久間周波数変換所建設所建設・運転・保守)。1971年、原子力室(高温ガス炉)。1974年、労組専従(書記長)。1980年、合衆国ワシントン市駐在(日米独石炭液化共同開発事業)。1984年、工務部技術課長(社内電気技術総括)。1990年、電気学会電気技術史技術委員会委員。1993年、電力・エネルギー(B)部門副部門長。1993~2021年、調査専門委員会(DIH委員長、TIH委員長、NDH幹事、PS‐21委員長)。1998年、ICEE日本委員会委員長。1997年、電源開発株式会社工務部審議役(工務部技術史編纂)。2000年、株式会社地球技術研究所入社、取締役研究所長。東京工業大学講師(電気技術史と技術開発)。2008年、東京工業大学大学院社会理工学研究科修了。学術博士(技術史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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