寡黙なる饒舌―建築が語る東京秘史

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寡黙なる饒舌―建築が語る東京秘史

  • 若山 滋【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784768458839
  • NDC分類 520.213
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本書は、街並みの表層には現れない東京のディープなストーリーを探ろうとするものだ。
語り手は「建築」である。
そこに登場するのは、人間であり、事件であり、社会であり、文化である。建築を語るのではなく、建築が語るのだ。東京の主要な建築を選んで語らせよう。文化的な意味の強い建築を選んでいるが、それはある種特別な、華麗な空間であり、権力の空間であり、小津映画に登場する住宅とは対極にある。
(プロローグより)

建築家でもあり、文筆家でもある若山滋氏による、建築と権力、文化をめぐるエッセイ。本稿は「Yahoo!ニュース」の「THE・PAGE」欄に連載された「都市化の残像」を大幅加筆・修正し単行本化。

東京駅が皇居を向いて建設された理由など建築と権力の関係や、明治期に活躍したジョサイア・コンドル(ニコライ堂、帝室博物館、鹿鳴館などを設計)やフランク・ロイド・ライト(東京帝国ホテル、自由学園などを設計)などの外国人建築家とその弟子たちの手による建築物の紹介、そして辰野金吾や安藤忠雄、村野藤吾、篠原一男などの建築家の作風や建築観を詳解する。
軽くするすると読める筆致ではあるものの建築家ならではの鋭い視点が興味深く、知的好奇心を刺激される。

目次

プロローグ 小津映画とともに
1 天皇の街(東京駅―天皇の可視化;第一生命ビル(GHQ)―大屋根の権力・列柱の権力 ほか)
2 モダニズムとテロリズム(日本工業倶楽部会館―モダン・アーキテクチャーと團琢磨暗殺;自由学園・明日館―ライトの遺品・自由が輝いていたころ ほか)
3 権力の変容(国立代々木競技場―国家の建築家・丹下健三;吉田茂邸―戦後日本の方向を決めた「大磯もうで」 ほか)
4 たましいの空間(目黒区役所(旧千代田生命ビル)―村野藤吾・時代遅れが時代を超える
雷門と日本橋―哀しみの底流・脱自動車都市へ ほか)
エピローグ もうひとつの東京物語

著者等紹介

若山滋[ワカヤマシゲル]
1947年台湾生まれ。東京工業大学博士課程修了。工学博士。株式会社久米設計を経て、名古屋工業大学教授。米国カリフォルニア大学バークレイ校、コロンビア大学客員研究員。現在中京大学客員教授。名古屋工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

82
東京の近代建築史。明治時代に大学で建築を 教えるようになり洋風建築は建築家が和風建築は大工が作るようになりました。建築史の大きな節目は「10-30革命」(1910年から1930年の変化)にあります。ジョサイア・コンドルやその弟子、辰野金吾らに見られる古典主義の装飾性は機能主義の革命的カリスマ、ル・コルビュジエの登場まで続きました。長い神話の時代は実に古代ギリシャ時代から1930年前後まで続いたのです。コルビュジエの弟子たちは日本にモダニズムをもたらしました。2020/10/14

よっし~

6
明治以降、急速な近代化とともに、現在にいたるまで数多くの名建築が集まる東京の名所を紹介しながら、その背景にひろがる文脈を展開する。国際的なモダニズムと伝統としての「和」の融合という日本建築の大きなテーマに対して、それぞれの建築家が表現した解としての建築物を巡る。掲載されている写真が小さいのが残念であるが建物をめぐる文化論として面白く読める一冊。2020/08/28

ミチ

4
日本の首都東京には色々な建物構造物がある。目をひき時代の建築家は知識がなくても知っている人は多く名前は分かる。訪れてみたい場所も随所に有ったので参考にしたい。2023/12/02

あきひと

2
「建築が語る東京秘史」が副題ということで、建築が言葉にも文字にもならない無意識の真実を語る、東京の深い記憶を探るというもの。書の中では戦前から最新まで、著名な建築家の手に拠る建築、素人が知らないような建築がそれを語っているように論評されていて興味深かった。これまで普通でない建築を見て、突っ込んで調べたことはなかったので、少し見方が変わるかも。2020/09/24

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