出版社内容情報
ナチス・ドイツが誕生しファシズムが広まっていく時代のドイツを、その時代に描かれた風刺画をもとにひもといていく。
本書は4つの章から構成されている。(目次紹介参照)
各章とも細かな小見出しを配し、解説文章とその出来事や人物にまつわる風刺画をセットで紹介していくので、読むだけなく眺める楽しみが全編にわたって展開される。
風刺画研究の第一人者らしく、シニカルかつ批判的に歴史を眺め、文章も読みやすい。くせになりそうなその筆致にはまる人も多いだろう。
「風刺画」というと格下、マイナーのイメージでとらえられがちだが、当時のドイツにおいてその影響力は大きく、労働者から知識人まで幅広い人たちに親しまれていた。日本では、ヒトラーやナチスに関する書籍は数多く出版されているが、本書のように全編を通して風刺画をもとに論じた本はなく、貴重で新鮮な一冊である。
内容説明
風刺でおちょくり、ジョークで嗤え!タブーから自由になり、ユーモアを忘れず、独裁政治に立ち向かえ!ナチス誕生から第二次世界大戦突入までを描いた風刺画と後世まで笑い継がれる名ジョーク集。
目次
第1章 ナチス人物名鑑(総統アドルフ・ヒトラー;国家元帥ヘルマン・ゲーリング ほか)
第2章 ナチスの奇怪な発想(ヒトラーとキリスト教;ユダヤ人迫害 ヨーロッパの理由 ほか)
第3章 独裁者誕生(ヴェルサイユ条約;ミュンヒェン一揆 ほか)
第4章 第二次世界大戦への道(ファシズムと共産主義;ファシズムの悲劇…ベニート・ムッソリーニ ほか)
著者等紹介
若林悠[ワカバヤシユウ]
同志社大学文学部卒。風刺画収集家、研究家。特に戦争関連
芝健介[シバケンスケ]
東京女子大学名誉教授。歴史学者。専門はドイツ現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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