内容説明
『日本書紀』の記述を手がかりに、中世ペルシアと日本の暦や祭礼のつながり、飛鳥の遺跡や地形を調査分析。さらに神社の祭神から竹取物語最古の写本まで読み解き、飛鳥~平安~現代と時空を超えて「かぐや姫」誕生の謎に迫る。
目次
第1章 道真の孫・文時
第2章 飛鳥の渡来人
第3章 かぐや姫の母
第4章 かぐや姫の誕生
第5章 竹取翁物語の誕生
第6章 文時の思案と「竹取の翁物語」
第7章 「竹取翁物語」の行方
著者等紹介
孫崎紀子[マゴサキノリコ]
1948年生まれ。金沢大学薬学部卒業、同医学部附属ガン研究所助手を経て、1971年に結婚後、外交官である夫と共にロンドン、モスクワ、ボストン、バグダード、オタワ、タシケント、テヘランに住む。2014年から上智大学・山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽっぽママ
14
古代日本とペルシアの関わりが思っていた以上に強いということがよくわかる。ペルシアやゾロアスター教についての説明が詳しいのでそちらに興味のある人にお奨めです。肝心のかぐや姫については物足りなさも。主体が「さるきのみやつこ」である竹取の翁のほうですし仕方ないかな。2016/09/06
T坊主
11
1)かっての大使夫人としてこういう方がいるという事は、日本にとっていいことだと思う。きっとかっての赴任地で大いに日本文化の伝播役として活躍されたのではと思うのだが、そういうニュースは庶民に伝わらいのでしょうね。2)あとがきに書かれているように消去法で言って菅原文時がかぐや姫の著者だとたどり着いた。3)かぐや姫とはサザン朝ペルシアが崩壊して流れ流れて日本のトカラ列島に漂泊したトカラ人(ペルシア人)のプリンスのシャーが生んだダラという娘の事、それを創作した物語。2016/05/02
ダイアナ
4
『竹取物語』は菅原道真の孫で文章博士の菅原文時で、かぐや姫のモデルはササン朝ベルシャから亡命してきた王妃の娘…何ともロマンのある説。実際何処までこの説が受け入れられているのかは別として面白い。飛鳥時代に自分達とはまったく違う美しさの少女を人目見ようと人が押し寄せたかもしれないと思うとワクワクした。カバー装画も大変に良い1冊。2022/12/16
in medio tutissimus ibis.
3
「竹取物語」は菅原道真の孫・文時によって、『日本三代実録』編纂時に削られた「さるき」神の名を残すために創作された。さるきとは「サルカイ」、すなわち日本に渡来したトカラ人=ササン朝ペルシャの落人の敬称であり、かぐや姫のモデルはウマイヤ朝に滅ぼされたヤズデギルド三世の王女(シャー女)とその娘ダラ女に他ならない。ペルシャ人の足跡は古代日本に確かに残っており、それはオボン=ゾロアスター教の祭日や、斎戒の儀式を行う場となる酒船石、失伝したペルシャ語の童謡として伝わっている。真偽はともかく小説としては問題なく面白い。2016/09/19
めぐみこ
2
『竹取物語』の作者を菅原文時、また、かぐや姫のモデルを実在した渡来ペルシア人の王女として持論を展開する本。色素が薄かったであろう王女なら、かぐや姫の特異な容貌にも説明が付く、というのは面白い。竹取の翁が急に裕福になったのもペルシア王家伝来の財宝のためなど、一通り理屈は付く。信じるか信じないかは別にして。2019/04/04