内容説明
黒船(1853)から敗戦(1945)まで、この国の歩みは日本人をどう変えたのか?
目次
序章 同じ年に生まれて―これからの日本の課題とは?
第1章 明治維新再考
第2章 大正・一等国の隘路と煩悶
第3章 対米開戦の日本人―勝算なき大戦の教訓とは?
第4章 戦前史から何を学ぶべきか
著者等紹介
孫崎享[マゴサキウケル]
1943年、旧満州国鞍山生まれ。66年、東京大学法学部中退、外務省入省。英国、ソ連、米国(ハーバード大学国際問題研究所研究員)、イラク、カナダ勤務を経て、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を経て、2002~09年まで防衛大学校教授
鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年、福島県生まれ。67年、早稲田大学政治経済学部卒業。全国学生自治体連絡協議会初代委員長を務める。卒業後、70~74年、産経新聞社勤務。「楯の会」事件を契機に72年、新右翼団体「一水会」を結成。99年まで代表を務め、現在、顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひかりパパ
8
戦前との相似形の指摘に説得力あり。戦前は、国内恐慌ー関東大震災ー治安維持法ー日中戦争。現代はリーマンショックー東日本大震災ー秘密保護法。既に新たな戦前が始まっている。2015/07/28
トラッキー
3
「右翼」っぽい人と「左翼」っぽい人、しかも1943年の同い年生まれの二人が明治以降の日本の歴史をたどりながら、今の日本を憂え継承を鳴らす対談。民主主義も言論の自由も存在する現代の日本では、国民の熱狂の中で太平洋戦争に突き進んだ戦前のような愚かなことは起きないかという問いかけに、今の日本の方が愚かかもしれないと二人の意見が一致するところには背筋が寒くなる。今を見つめ、考えるために大事にしたい確かな少数意見が詰まった対談でした。2015/12/06
かじやん0514
1
日露戦争に勝ったがためにおごりたかぶって日本は間違った方向にいったという歴史修正主義の本。朝鮮の植民地支配や、アジアへの侵略についての記述はゼロ。帝国日本がなかったかのような話しぶり。だめだこりゃ。2014/11/05
jun
0
日本人の同調圧力。個人の尊厳を最も尊重すべき民主主義が日本に根づいていないのは、結局、今まで、一度も民衆が国家権力を倒した経験がないからではないかと感じた。2017/07/05
みりょん
0
「戦後史の正体」を読んで、じゃ戦前はどんなだったのか知りたいと思って読みました。日露戦争が転機だったとは。勝たないほうが良かったんですね。このときから日本人が現実を見なくなり、それは今も続いていて、今はさらにひどくなっている。それが反中反韓に繋がっている。あの戦争は民衆が、新聞が煽りに煽って始まったなんて。真実を見極める知を備えることが重要。2016/02/27
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