内容説明
かつて朝日新聞に名記者がいた。明治期ロシアから欧州を旅し、雪の凶作地東北を踏破し救援を訴え、白瀬の南極探検や熊楠の自然保護を支援し、二葉亭・漱石・啄木と交わり、軽妙洒脱な随筆やコラムで読者を唸らせ、新聞の信頼確立に生涯を掛けた。戦前日本を代表する名記者の生涯。
目次
楚人冠の前半生(一八七二~一九〇二)
東京朝日新聞入社(一九〇三~一九〇四)
日露戦争の終結(一九〇五~一九〇六)
国際記者をめざして(一九〇七~一九〇八)
漱石、熊楠と楚人冠(一九〇九~一九一一)
明治の終焉(一九一〇~一九一二)
手賀沼から大戦下の欧州へ(一九一二~一九一六)
新たなる挑戦(一九一七~一九二三)
手賀沼から(一九二三~一九三〇)
軍国主義台頭のなかで(一九三一~一九三五)
一管の筆に託して(一九三五~一九四五)
著者等紹介
小林康達[コバヤシヤスミチ]
1942年宇都宮市に生まれる。東京教育大学文学部卒、千葉県公立高校教員。現在、我孫子市教育委員会文化課嘱託職員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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