内容説明
ちょっと待った、その情報!貧困なメディアのつくられ方、貧困なジェンダーの語られ方を読む。
目次
第1章 メディアリテラシーとジェンダー―構成されたメディアと構成されたジェンダーの親密な関係
第2章 「考えない時代」と「格差社会」の女性雑誌―女性を「思考停止」させ、女性としての「勝ち組」をめざすメディア
第3章 女性雑誌の痩身・整形広告と身体観―「みるみる痩せる」広告の構成のされ方、「痩せ」強迫の構成のされ方
第4章 テレビゲームにおけるジェンダー―暴力で敵を倒し地位と財と獲物を得る、男の子の経験世界
第5章 性教育バッシング番組のメディアリテラシー的分析―番組はどのように構成され、視聴経験はどのように構成されるか
第6章 バックラッシュのカルチュラルスタディーズ―新聞記事のディスクールを分析する
第7章 新聞報道におけるNHK戦時性暴力改竄番組の高裁判決―果たして「期待権」だけがイッシューなのか
著者等紹介
諸橋泰樹[モロハシタイキ]
フェリス女学院大学文学部コミュニケーション学科教員。専攻:マス・コミュニケーション学、女性学、社会学。近況:自治体で男女共同参画関連の委員や会長を務めるほか、サブカルチャー、ポストコロニアリズム、平和、ジャーナリズムなどについての発言も多い。日本出版学会副会長、日本ペンクラブ女性作家委員会副委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
8
図書館にて。著者経歴には〈自治体で男女共同参画関連の委員や会長を務める〉▲第3部で扱う、性教育バッシング番組、バックラッシュ、NHK戦時性暴力改竄番組の高裁判決が本題なんだろう▲「第4章 テレビゲームにおけるジェンダー_暴力で敵を倒し地位と財と獲物を得る、男の子の経験世界」。〈同様に、女性がゲームから遠ざかってゆくのも、戦闘もの・暴力ものに対する社会的異議申し立てと考えられる。〉こういうのら初出が2003年でプレステ2時代の調査・分析という事情を差し引いても的外れすぎて「バカなの?」という感じ。2022/01/07
Olive
3
良書。保存版だ。 2009年だからすでに12年経過している。 最新版でないかなぁ。 「「タブー」にふれたジャーナリズムには圧力をかけ、オーディエンスには真実を隠蔽し一方的なプロパガンダを行うこの国のメディア・システムを変えてゆくのは、ひとえにエディターの抵抗とオーディエンスとのコラボレーションにかかっているように思われる。」(p.244)この一言に尽きるだろう。2021/11/13
わをん
0
テレビゲームにおけるジェンダーの章は面白かったです。2011/12/28
TUI
0
嘘を嘘と見抜けない人は(ryってことですね。2010/02/08
昌也
0
再読2022/09/06