出版社内容情報
息子が精神病院で首吊り自殺。なぜ自殺したのか、耳鼻科医である父はカルテを請求し、調べ始める。合わない抗精神病薬を大量処方し、副作用で暴れ強制入院、保護室へ閉じ込めた。一度目の自殺未遂後に家族へすぐに連絡せず、危険物を取り除かなかった。自殺前後のカルテの時系列もおかしい。これは本当に医療なのか――?
縛る・閉じ込める・薬漬けにする「世界に冠たる収容大国・日本」の現状を告発する、慟哭のルポルタージュ。
内容説明
2010年9月8日午前4時41分、自宅寝室の電話が鳴った。息子・寛之が首吊り自殺したという精神病院からの電話だった。優しく家族思いだった息子がなぜ自殺したのか、耳鼻科医である父はカルテを請求し、執念で調べ始める。合わない抗精神病薬を大量処方し、副作用で暴れ強制入院、保護室へ閉じ込めた。一度目の自殺未遂後に家族へすぐに連絡せず、危険物を取り除かなかった。自殺前後のカルテの時系列もおかしい。これは本当に医療なのか―?縛る・閉じ込める・薬漬けにする、「世界に冠たる収容大国・日本」の現状を告発する、慟哭のルポルタージュ。
目次
第1章 息子の死
第2章 真相解明
第3章 私は裁判官が尊敬できなくなった
第4章 精神科医は魔術師、精神病院は謎の館
第5章 精神病院は息子の人生に寄り添ってくれなかった―伊藤順一郎氏との対談
解説 大熊一夫―「牢屋こそ治療だ」の日本でいいのか
著者等紹介
竹内實[タケウチミノル]
1973年、広島大学医学部卒業。同大学耳鼻咽喉科頭頸部外科学教室に入局。1983年、広島県東広島市で耳鼻咽喉科医院を開設。この間、広島県医師会から地域医療に貢献したとして、東広島市から学校保健に貢献したとして、表彰された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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