内容説明
制度から排除される不作為の犠牲者。知らないあなたが悪い!?「知らされない」「躊躇させる」「使えない」…。申請から始まって制度利用に至るまでの高い壁。お上の不作為と申請主義のもたらす弊害を検証。
目次
1 「お上」のサジ加減で死ねるか(「もういきられへん」;「情報網に掛からない」;不条理;命乞い;「消滅時効」;申請と手数料;申請権;「余計なお世話といわれる」;「水際作戦」「硫黄島作戦」;「相談はあったけど申請はなかった」;不作為の罪と罰;「申請主義」と行政の義務)
2 介護と「申請主義」(介護現場からのレポート(社会的介護と申請支援;訪問介護と申請))
3 高齢者と「自己責任」の関係(誰のための「自己責任」か;介護保険という名の「申請主義」;「申請主義」の影―増加する介護殺人、孤独死;「サービスを知らない」;不作為の犠牲者か、高齢者のいま)
著者等紹介
山口道宏[ヤマグチミチヒロ]
編著者、ジャーナリスト、星槎大学准教授、NPO法人シニアテック研究所理事長、法政大学大原社会問題研究所嘱託研究員ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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GX
4
医療、介護の提供だけでなく、それを支えるコミュニティのサポートがとても大事だと言うことでしょうね。私の場合には、妹がとてもしっかりしていて、介護認定の申請やら、レンタルベットの手配やら、すべて、やってくれているので、とても助かっているのですが、そういう人が周りにいないと、当人たち自身では、どうにもならなくて、本当に大変ですよね。2018/08/04
しらたま
2
申請主義はよしとしたとして、制度やサービスを受ける権利について知らない人はどうするのか。こういう危うい人たちをを高齢の民生委員さんに任せていたりする現実。自己責任ではすまされない。2013/03/19
こたつ
1
テーマに惹かれて読みました。職権主義の反省から民主的な行政を目指すものとして申請主義のへの移行という理念そのものは正しいと思いますが、一方で行政の不作為を黙認する機能を果たしてしまっていると感じました。職権主義への回帰ではなく、申請主義を維持しつつ適切な情報提供を含め、より容易にアクセス可能な仕組みを構築するのが良いと思いました。なお、前半は文章がとっ散らかりすぎて全く頭に入って来ませんでした。2017/12/28
あきちゃん
1
勉強会のまとめのために再読。2013/03/18
あきちゃん
1
精神保健福祉士さんに勉強会までに読んでくるようにと言われていた。やっと読み終えた。福祉士さんには法的な申請について教えてもらう予定。僕はこころの壁について話をしてみようかな。2013/03/17
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