内容説明
ノーマライゼーション原理の歴史的展開をめぐる新たな見解。1946年、スウェーデンで提案されたノーマライゼーション原理はいかにして普遍的原理となったか。ノーマライゼーション原理誕生とその後の発展プロセスを取り上げ、この原理が先達によってどのように論じられてきたのか、ノーマライゼーション原理具現化のためにどんな取り組みがなされてきたのかを検討。その上で、ノーマライゼーション原理が共生原理として発展していくためにはどうしたらよいのかを検討し、論じている。
目次
序章 ノーマライゼーション原理探求へのいざない
第1章 ノーマライゼーション原理序説
第2章 1946年のノーマライゼーション原理
第3章 バンク‐ミケルセンのノーマライゼーション原理
第4章 ニィリエのノーマライゼーション原理
第5章 ヴォルフェンスベルガーのノーマライゼーション原理
第6章 ノーマライゼーション原理の法的具現化を求めて―スウェーデンの場合
第7章 ノーマライゼーション原理の生活条件の具現化を求めて―スウェーデン・イギリス・ドイツにおける脱施設化と地域生活支援の実態を通して
第8章 ノーマライゼーション原理の人権・平等理念の具現化を求めて
終章 共生原理としてのノーマライゼーション原理の発展と具現化を求めて
著者等紹介
河東田博[カトウダヒロシ]
東京学芸大学特殊教育学科卒業。ストックホルム教育大学(現ストックホルム大学)大学院教育学研究科博士課程修了(Ph.D.)。1974年から86年まで12年間、東京都の社会福祉施設に勤務。86年から91年まで約5年間、スウェーデンに滞在。脱施設化や自立生活運動、当事者参加・参画に関心をもち、研究を開始。四国学院大学、徳島大学を経て、立教大学コミュニティ福祉学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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