内容説明
グローバル経済に追い立てられる労働現場、国家主義に引きずられ翻弄される学校教育。いま若者に迫る危機に警鐘を鳴らす。グローバル化と個人・心理主義化のはざまで、教育・福祉・医療の現状を分析。
目次
第1部 学校教育の変貌と現状(「教育改革」を先導する「心の教育」―その系譜と現在;公教育のなかの国民支配―教育基本法と教育勅語;「日の丸・君が代」の強制と都立高校改革)
第2部 子どもを分けてはならない(子どもの“分別”に向かう学校;特別支援教育にかかわる臨床現場から;「分けるな」をいまこそ)
第3部 教育・労働のなかの若者たち(働くことの現在―その前提と環境を問い直す;大学はいかにあるべきか―現場の一教員から見えること;労働蔑視と教育重視)