内容説明
生活を楽しむ新しい価値の創造。人はなぜ、どんな時に“たのしい”と感じるのか。心理学・コミュニティ福祉学・観光学の研究方法から新しいアミューズメントの創造に向けて総合的に考える。
目次
アミューズメント研究を考える
第1部 たのしみの認識を通して考えるアミューズメント―心理プロジェクト(心理学のアミューズメントとは何か?;外界の「うごき」にみるアミューズメント―表現と認識;意識としての「注意」と事象の変化―世界をとらえる仕組み;身体と感覚の不思議―他者と同期する行為と身体の錯覚;動物のアミューズメント行動を考える;身体から見たアミューズメント)
第2部 人と人との出会いを通して考えるアミューズメント―福祉プロジェクト(福祉の領域でアミューズメントをどう捉えようとしたか;フィジカルアクティビティとアミューズメント;大学は「アミューズメント」を提供する場となりうるか―「人の輪づくり」を通しての試み;ディズアビリティとアミューズメント;多様な活動を支える基盤づくり;「アミューズメント文化的生活の質」を高めていくために―まとめに代えて)
第3部 旅・ホスピタリティを通して考えるアミューズメント―観光プロジェクト(観光学における「アミューズメント」の概念;観光イメージの消費;観光地における愉しさの創造;ちまた話と娯楽施設;雑誌にみる愉しみとしての海外旅行;観光アミューズメントのアーカイブ;観光アミューズメント研究の方向)
“楽しい”を支える多様性―アミューズメントを論じることの現代的意味
著者等紹介
村上和夫[ムラカミカズオ]
立教大学大学院観光学研究科教授、RARCセンター長、RARC観光プロジェクト代表者。専門は観光学。主な研究テーマは、農山村における「観光」全般と旅行から帰った人が話す「みやげ話」の物語論的分析
長田佳久[オサダヨシヒサ]
立教大学大学院現代心理学研究科教授、RARC心理プロジェクト代表者。専門は実験心理学。主な研究テーマは、ヒトを含む霊長類の比較認知心理学の実験的研究
河東田博[カトウダヒロシ]
立教大学大学院コミュニティ福祉学研究科教授、RARC福祉プロジェクト代表者。専門は社会福祉学。主な研究テーマは、ノーマライゼーション理念の追究と脱施設化、生活の質、権利擁護、自己決定支援などに関する研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。