出版社内容情報
ヘーゲルの生涯と論理を絵と文で綴る。20世紀の理念や政治的な出来事にヘーゲルほど大きな影響を及ぼした哲学者はいない。哲学・政治・歴史・芸術についてのヘーゲルの著作は一つの体系を型作っているが、その全体を初心者向けに解説した。
【編集担当者より】
現代哲学の祖ともいえるヘーゲルをこのシリーズで是非出版したかった。いろいろ検討したが、イギリスで出版された本書は初めてヘーゲルを読む人にも理解でき、かつ体系の全体を網羅している。訳も非常に分かりやすいいい訳です。(宮)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
29
ヘーゲルを通読したことがありませんが、分かった気にさせてくれる。 本書は、少しでも読んだことがある人なら、 別の視点を木がつかせてくれたり、 「そうそう」と同感できる視点があるという利点があります。 初心者が、本書を読むと、読んだことがないのに、分かったつもりにさせてしまうかもしれないという心配があります。 自分で、ヘーゲルを通読したことがありませんが、分かった気にさせてくれました。 危ない、危ない。2023/01/18
ぷないぷない
3
先日、自分のコメントで「矛盾を内包しつつも解決するための思索」みたいなことを言って、これって弁証法なのか?。弁証法を使う論客といえば、カントやヘーゲルだよね。。。と思って読了。for beginnerらしく、簡単にヘーゲルの生涯と思想、弁証法の説明と、後世に与えた影響を述べている。テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼという説明はよく聞くけど、ヘーゲル自身この言葉を使わなかったというのは知らなかった。2013/09/11
荒野の狼
1
1996年出版のヘーゲルの生涯と思想を紹介したもので、大きなイラストがほとんどのページについてあるので軽い気持ちで数日で通読できる本。ヘーゲルの生涯も死因(コレラ)などは書かれておらず網羅されていない部分はある。ヘーゲルの生きた時代の前後の歴史・哲学史に大きなページが割かれており、紹介されている思想家はヘーゲル以前のカントから、ヘーゲルの直接の影響を受けたマルクスから現代のフランシス・フクヤマにいたるまで多彩。ヘーゲルに関係する項目を網羅した楽しい辞書的な使い方のできる本2017/06/29
ipusiron
0
1999/8/1読了