感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
32
文学者か社会評論者か 吉本ばなな の 父親として有名な吉本隆明。 日本における文学者としての立場と社会評論家としての立場が、微妙に重なり合っている。 吉本隆明ってよくわからないという人むけの紹介本。2023/01/18
山口透析鉄
17
現代書館のこのシリーズ、色々と読みましたが、この筆者が担当した「吉本隆明」「宮沢賢治」「三島由紀夫」は珍しくイマイチで、うーんこれなら岩波新書の入門書を読むべき、と思いましたね。 ただ、私の場合、共同通信社の記者だった土井淑平(よしひら)氏の吉本隆明批判本を先に読んでいたので、この筆者の紹介記事では物足りないな、となって、あまり身に入らなかった部分はありますかね。 この筆者が反核異論とかをどう見ているのか?ちょっと聞いてみたい気はしますね。1987/01/04
パストゥーレ
2
「ほんとうに観念と生身とをあげて行動する」とはどういうことか。 2021/09/25
sumoto
1
表紙と中身のギャップ2024/05/15
ビシャカナ
1
吉本隆明の生涯をたどりながら、思想の遍歴、論議を解説。味のあるイラストも魅力的だ。分かりやすいところも分かりにくいところも、納得できるところも納得できないとこともある。そして吉本の思想や人間観、国家観は決して科学的ではない、概念的、理念的な印象を受けた。しかし不思議と共感するところもも多い。そして何十年も前の論議でも今の時代に通じる、むしろ今の時代にこそ必要な論議もあった。公と私を忘れた社会をジャーナリズムにみたり、誰の目にも悪くない名分に熱中する人々に対する苦言、もっと吉本隆明を知りたくなってきた。2013/11/09