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出版社内容情報
スティーヴン・キングや宮部みゆきなど、国内外のミステリー小説のカバーを数多く描いてきたイラストレーター・藤田新策の初の作品集です。藤田氏が描く濃密な絵世界は、これから始まる恐ろしい出来事を予感させる不穏な空気をまとっています。物語を深く読み込み咀嚼して、その世界観を表現する。作中に登場するエッセンスをさりげなく入れながらも、多くを語りすぎないところが藤田作品の大きな魅力となっています。藤田氏は1980年代より活動を開始し、これまでに1000冊を超える小説を手がけています。その中から代表的なものを厳選、大きな画面でじっくり鑑賞できる作品集に仕上げています。
内容説明
スティーヴン・キング、宮部みゆき、ディーン・クーンツ…。国内外の著名作家の小説の装画を数多く手がけて来た藤田新策が自らセレクトした初の本格的作品集。
著者等紹介
藤田新策[フジタシンサク]
1956年静岡県に生まれる。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。以後フリーのイラストレーター。スティーブン・キング、宮部みゆきなど、数多くの小説家の書籍で装丁・装画・挿絵を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
50
本の装丁。自分にとっては、とても身近なもの。ただし、読むジャンルによって、その距離感は随分違う。藤田さんの作品は、自分がほとんど読まない分野の本の装丁だ。それでも、興味を持って図書館で借りてみた。本の内容云々を抜きにして、十二分に楽しめる作品集。一枚の絵であっても、隅々まで目を凝らして見ないと、真意が伝わってこないくらい、練られた作品ばかり。2022/05/03
ぐうぐう
35
小説本の装画は、絵のうまさ以上に小説へ理解の深さが問われると、本書を読んでいて痛感させられた。藤田新策と言えば、まず浮かぶのがスティーヴン・キングだ。表紙を飾る装画は、小説の一場面を切り取って描かれることが多いが、例えば『ミザリー』の装画は、右半分が囚われた主人公の現実を描き、左半分が眠りの世界を描いている。それが1枚の絵の中で溶け合っており、まさに主人公の心境が見事に表現されている。このような絵は、小説を深く読み込み、理解していていないと描けないものだ。(つづく)2022/03/08
陽子
30
絵からストーリーを想像してページを開きたくさせる。不思議でちょっと怖い絵が次々と現れる。海外作家、日本人作家。いづれもすごい絵ばかり。これらの絵を描くために、作品を熟読しているとのこと。だから、藤田氏は相当な読書家でもあるのです。乱歩もアルセーヌ・ルパンは新装版になり、表紙が変わっていました。どれも独特のムードが漂っていて、また再読したいなと思わせる。巻末にはそれぞれの絵の本紹介解説があり。宮部みゆき作品読みたくなった。作家の出す本をイメージして伝えるための装丁画家さんらの想いまでもが伝わってきた。2024/08/25
ぐるぐる244
15
イベント【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の三・和洋折衷〉参加中 こちらのイベント〈其の一〉で教えていただいた作品集。藤田自身が選んだ作品ということだが、表紙にもなっている「IT」が素晴らしい。「淋しい狩人」宮部みゆきは「IT」とは全く異なる世界を描いていて、自分が小さい頃に通った本屋さんを思い出し懐かしい気持ちになる。2023/08/12
san0604
10
キング好きな私には見慣れたイラストが沢山飛び込んできた。というか イラストを見て作品がすぐ浮かぶ!宮野みゆきのも結構読んでるし(というか どちらの作家の本も家に結構あるわ) かなり楽しめました2023/03/11