著者等紹介
大谷リュウジ[オオタニリュウジ]
イラストレーター・デザイナー。モノクロの繊細な曲線で描き出されるイラストレーションが国内外から注目を集めるアーティスト。装飾・人物・植物などをモチーフにした作品で、ファッション・音楽・TV・デジタルなどジャンルを問わず様々な企業・ブランドとコラボレーションを行う
坂口理子[サカグチリコ]
作家・脚本家。「おシャシャのシャン!」で創作テレビドラマ大賞を受賞しデビュー。テレビドラマ、映画、舞台などの脚本を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shikashika555
44
美し。 おなじみの葛の葉狐だけど、これは絵を愛でる本だわ。 美しいだけでなく、悲しみも語りかけてくる絵に見えました。2021/11/07
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
東京に行った時に、渋谷中央図書館で読んできた本。安倍晴明の母のおはなし。安部保名(のちの安倍晴明の父)は、ある日白子狐を助ける。やがて葛と名乗る女性と出会い夫婦となるがその正体とは…。安倍晴明の母は狐と聞いたことがありましたが、狐の恩返しというイメージ以上に切ないおはなしでした。「こいしくば たずねてきてみよ いずみなる しのだのもりの うらみ くずのは」という歌が切なすぎます…。2024/01/01
凛風(積ん読消化中)
11
大谷リュウジ氏の画に釘付け!お話は、安倍晴明の母親の葛の葉と父親の安倍保名の出会いと別れと言ってしまえば、身も蓋もないけれど、まあ、悲しい運命の物語。ただ、竜王の護符とか初耳。晴明が使っていた、とか持っていたという話は知らないので、オリジナルかもしれない。それよりも、ほとんど黒一色で描かれた絵の美しいこと。(好みからすれば、葛の葉は人間の時より狐の時の方がきれい)特に髪の毛の一筋一筋が風に靡いて、それがまた、その人の心の乱れを表すようで、切々と迫るものがある。熱い情と静けさが同時に伝わる絵に感服です。2021/12/24
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- 和書
- 沈黙の檻 中公文庫