感想・レビュー
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アキ
80
どこまでも続く白い雪原に白い犬が飛ぶように駈けている。知床の大自然にアイヌ犬・ウパシは雪のように白い感性と、雪のように深い野生を持って生まれて来た。この地では動物が死に、生き物が生きるという単純なサイクルを目の当たりにする。羅臼岳から知床連峰の山々に積もる雪が海を作り、海が山に帰る。１日の中で季節が巡るように知床の四季は巡り、いつしか雪を待ちわびる。ただ美しいだけでない写真は、本来ある動物の野生を時に剥き出しにし、さらに崇高さを感じさせる。表題の意味は、事物の起源に関する知識を説明した説話のことらしい。2020/06/25
